2012年07月07日

モノつくりの考え方〜「置き換え」

えらそうに語れるような、ご身分ではないのだけど、僕が作品を作る際の考え方をいくつか書いていってみようと思う。

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1枚目の写真は僕の作品。2枚目の写真は九州の小石原焼。
小石原焼は、いわゆる「飛びカンナ」の技法で有名なやきもので分類すれば「民芸」と言えるでしょう。
モノの雰囲気としては民芸らしく、ゆったりとした温かみのあるやきもの。

で、僕の作品も同じく「飛びカンナ」を使っている。
でも出来上がった作品の雰囲気はまるで違うと思う。
僕がやりたかったのは、昔ながらの民芸の技法を、スッキリとしたモダンな雰囲気に「置き換える」ということ。
僕は作品を作るときによく、この「置き換え」を行うことが好きである。

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同様の例をもう一つ。

3枚目の写真は僕のポットで、4枚目は中国の「辰砂釉」の壺。
「辰砂」や「釉裏紅」といった、銅を使って釉を赤く発色させる技法は、中国を中心に相当昔から行われてきた技法。
でも殆どは、どぎつい赤い色でてらてらと光ったいわゆる「伝統工芸的」雰囲気のもの。
僕はそれを艶消しの釉にして、シンプルな形に落とし込んで伝統的な銅赤の物とは違う雰囲気にした。
これも「置き換え」である。

へそ曲がりの僕は、料理でも本の通りに作ることが苦手で、何かしら自分なりのアレンジをしてしまうのだけど、やきものでもまさにそれを実践している、というか、そうしないと気が済まない(笑)
ま、それゆえ遠回りもしたりするわけですが・・・。

なにがしかの参考になれば幸いです。
また書きまーす。


posted by Nobuhiko Tanaka at 22:44| Comment(2) | TrackBack(0) | よみもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする