2017年01月29日

「彩泥楕円鉢」(2001)

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窯場の奥にしまい込まれていた懐かしい作品。
「日本陶芸展」(毎日新聞社主催)2回めの入選作品。
この頃はまだ、いわゆる「公募展」がやきものの世界でステップアップするための一つの重要なファクターだったと思う。
工芸作品的な指向が強い公募展や、クラフト展(今一般的にいうクラフト展とは意味が違う)といわれる公募展などがあちこちで頻繁に開催されていて、それはインターネットが発達して一個人が世界中に自分の作品を発信、販売できる今の時代とは違い、こういった公募展に入選することが不特定多数に作品を認知してもらえる貴重なチャンスだったという時代ゆえの隆盛だったと思う(それと有名な工芸団体や評論家に認めてもらえるという権威づけの側面も当然あっただろうけど。)
そんなたくさんの公募展があったなかで、新聞社主催という点で内輪指向でなく開かれた公募展(と信じていた)の「日本陶芸展」に入選することは当時の僕にとってとてもエキサイティングなことだった。結局この次の入選作品が「兵庫県立陶芸美術館」の収蔵品に選ばれたことで、目標だった入賞は経験しなかったけど「もういいか」という気持ち的な区切りがついて公募展に応募することもなくなった。
時は流れて今現在、公募展というものの存在意義はいろいろな面で難しくなりつつあると思う。でも出品して結果が届くまでのドキドキ感もなかなか楽しいんだよな、と作品を眺めながら懐かしく思い出したのでした。
posted by Nobuhiko Tanaka at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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